ピロリ菌は、胃の粘膜をにすみつく細菌です。
ピロリ菌に感染するのは赤ちゃんの時だけなのでしょうか?
その検査方法や除菌の保険適用についてもご紹介しますね。
ピロリ菌に感染しやすいのは赤ちゃん?
主な感染源は生活環境が不衛生だった時代の飲水(井戸水)や便などと考えられていて、現在の感染者は日本で下水道が普及する以前に乳幼児期を過ごした人が中心で現在50歳以上の人の7~8割とされています。
ピロリ菌による炎症を放置していると萎縮性の胃炎になり、そこから胃がんが発生すると考えられています。
ピロリ菌に感染するのはおもに5歳位までの乳幼児です。
それ以降の感染はほとんどないと考えられています。
現在、人から人への感染でもっとも多いと思われるのは、50代以上の祖父母から、幼い孫に感染するパターンです。
口移しで食べ物を与えたり、だ液のついたスプーンなどを共有することがその原因になる可能性もあります。
乳幼児への口移しやふうふう(呼気)は歯周病菌だけでなく、ピロリ菌を移す可能性もあるんですね。
あまりの可愛らしさについついやってしまいがちな事ですが、赤ちゃんのためには気をつけなくてはいけない行為ですね^^;
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ピロリ菌の検査方法とは?
ピロリ菌の検査方法はさまざまな方法があります
・「鏡検法」・・内視鏡で胃の粘膜をとって調べる方法
・「尿素呼気試験」・・・呼気(吐いた息)で調べる方法
・「糞便中抗原測定」・・・便をとって調べる
・「抗体測定」・・・血液や尿の検査
・「迅速ウレアーゼ試験」・・・尿検査
また、医師の判断によって2つ以上で検査する場合もあります。
ピロリ菌の除菌費用は保険はきくの?
以前、ピロリ菌の除菌治療は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの病気のみに健康保険が適用されていました。
しかし、2013年2月21日から「慢性胃炎」も健康保険の対象に加わりました。
ピロリ菌によって炎症を繰り返す慢性の胃炎に対して、薬の有効性と安全性が確認されたためです。
つまり、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎の病気にピロリ菌が関与している場合は除菌費用が保険適用になるということですね。
それ以外の検査や除菌費用については自費となります。
胃がん予防のためには検査がオススメ
ピロリ菌を除去すると胃の粘膜がきれいになり、胃がんになった場合の発見がしやすいと言われています。
ピロリ菌に感染している場合は若い世代のうちに除菌したほうが胃がんになる人が少ないことがわかっています。
両親や祖父母がピロリ菌の保有者だったり、胃がんになっている場合は若い時からピロリ菌の検査をオススメしますよ!
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